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【第1話】自作キーボードやめた
わたしもうやめた〜 自作キーボードやめた〜。新しいショートカットマクロ考えるので精一杯〜。も〜やめた〜 二重生活やめた〜。今日からは〜 Karabiner-ElementsでComplex ModificationsのJSONカスタム設定するのでめいいっぱい〜。
ども。オオニシタカヤです。
今から3年前。
コロナ禍真っ只中の大学3年生に自作キーボードにハマった僕は、給付金10万円を遊舎工房に全ベット。
「Chidori」「ErgoDash mini」をビルドしたのち、相棒となる「CorneECWL」に出会い2年間愛用してきました。
今回、あっさりHHKBに"浮気"してしまったこの悔しさを書き留めておきます。
自作キーボードと僕
自作キーボードは、本当に楽しかったです。
自キコミュニティに入り浸ったり、遊舎工房に行ってみたり、海外の記事を読み漁ったり、アリエクで買い物したり。
キーキャップを交換するようなライトな自作キーボードではなく、はんだ付けしたりファームウェア書き込んだりキーマップ替えたりと、基盤の設計以外はある程度かじったつもりです。
作ったキーボード
これまでビルドしたキーボードは、以下の通り。
作った配列
せっかくの自作キーボードということもあり、qwerty配列ではなく自作配列に挑戦しました。
自作キーボードを始めるにあたって、従来のキーボードの感覚を失う事態を危惧していました。
よって自作キーボードでは、「全くの別のデバイスと脳に認識させる」ためにqwerty配列を使わないように決めていました。
できた配列は「takayaso配列」。
詳しくはコチラをご覧ください。(2年前に書いたものなので恥ずかしい)
【takayaso配列】オリジナルキーボード配列を作りました2020/12/31 6:262024/9/5 19:25良かったところ
- 自作キーボード
自作したことで所有感が得られた
自分の好きなように配列を組めた
左右分割式・column-staggered・40%のキーボードは手に優しい
手のひらサイズで持ち運び出来るのが嬉しい
- 独自配列
格段に運指コストが低くなり、手が疲れることがなくなった
space担当の怠惰だった親指がenter、backspaceも担当するようになった
右手でマウスを操作しながら、左手で数字・enter・backspaceを打てるのは便利
ショートカット(cmd + shift + 1など)を1キーで押せるのは便利
悪かったところ
- 自作キーボード
modefierキーがミニマリストすぎて不便だった
いくら静電容量無接点方式でも、HHKBの打鍵感には及ばなかった
bluetooth化したものの、電池持ちが悪いので結局有線で接続していた
- 独自配列
左右交互打鍵は、単純に打鍵回数が増える
数字をレイヤー化するとやっぱり疲れる
qmkが難しい
自作キーボードやめた
CorneECWLの不調
2023年1月31日、突然CorneECWLの調子が悪くなりました。
ちなみに、CorneECWLの基盤は2020年に数回発売された限りで、今後も販売される予定は(おそらく)ありません。
2023年5月現在、CorneEC(無線化は非対応)が予約販売中のようです!!気になる方はぜひ!
「代替不可なメインキーボードを失い、作業効率が突然オワる」という事態に直面し、リスクの高い生活をしていることを改めて実感しました。
そこで、これまでの自キプライドを捨てて、キーボード界でスタンダードになりつつある「HHKB」の移行に踏み切りました。
左右交互打鍵への懐疑心
僕が自作キーボードを使う理由に、「ぼくがかんがえたさいきょうの配列を使えるから」というものがありました。
しかし、運用から2年経っても、寿司打は17000円/10000円コースまでしか伸びず、頭打ちを感じていました。
そしてつい最近、このブログを見つけて泣いちゃいました。
同手連続のコストをあまりにも大きく見積もってしまっている
そうです。そもそも僕が作った配列を評価するベンチマークは、
- 指の移動量によるコスト
- 同手連続打鍵によるコスト
を計測したものであり、「左右交互打鍵さいきょう!」が前提となっていました。
これらは、うすうす気づいていた事実だったのですが、このブログで完全に心が折れてしまいました。
降参
自作キーボードにお金と時間を突っ込んだ僕にとって、「HHKBを買う」という行為はある意味の降参を意味します。
これを例えるならば、
究極のカレーを追い求めるマニアがこくまろカレーを買ってしまう
みたいなことです。
これまで培った自作キーボード力を無下にはできない…!
頭を抱える僕の目の前に救世主が登場するのです。バッ!