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大学院修了と神戸との別れ
私事ではありますが、今年度で大学院を修了することになりました。
神戸大学を志して受験勉強をしていたあの頃から6年。なげー。
今の僕を構成しているほぼ全てはここ神戸で培われた。サークルやバイト、友達や思い出も元を辿れば神戸にたどり着く。でもここ2年は、神戸が本当に駄目になった。
六甲駅のホームは全てが灰色だし、36系統も16系統も無理。六甲本通商店街は下を向かなければ歩けない。
宇宙を思いを馳せて受験勉強を頑張ったあの頃と現状を比べて絶望する毎日。mattermostの通知に怯え、頭に分厚い雲がかかる。
そんな中、唯一僕を受け入れてくれたのは、とあるカレー屋さんとラーメン屋さんでした。
そのカレー屋さんは下宿先から距離が近く、コロナ禍以降は足繁く通った。メニューや内装から店主さんの好き好みがひしひしと伝わってくるタイプのザ・個人経営のカレー屋さんで、お客さんが少ないときは、裏メニューや特注のチャーハンを作ってもらえたりするタイプのそれだ。
ここ2年、神戸に来たときは必ず立ち寄った。「鶏丼大盛りで。お願いします〜」と注文した後は、必ずと言ってもいいほどコロナの時事ニュースを話す。その後は最近買って良かったものを共有したり、人生相談をしたりした。
修士2年の2月、修士論文を提出した直後に伺わせてもらい、ハニカムスペシャルとアルコールとおつまみで2時間お話をした。余ってるからとピーマンのパリパリをサービスしていただいたのだが、不器用な店主さんなりのお祝いなのかなと勝手に思っている。
実家のような安心感でいつでも迎えてくれるのが嬉しかった。店主さんのお名前は何一つ知らないけど、4年間ほどありがとうございました。またいつもの鶏丼大盛り、食べに行きます。
もう1つは、皆さんご存知の二郎インスパイア系のラーメン屋さん。みんな好きなので詳しく話すことはないけど、言うとすれば実はみんなが思うより通ってる。7割くらいはソロで並んでるかな。
修士2年の3月、スーツケースをゴロゴロしながら開店凸をした。汁なし小全マシを食べ終わり退店しようとしたとき、「卒業ですか?また来てください!」と声をかけていただいた。ここ2年は半年に1度のペースでしか来れてなかったが、しっかり覚えていただいていることが本当に嬉しかった。
東京ではなぜか二郎系は食べなくなった。ここより美味しい汁なしは無いと思っているし、ここじゃない二郎を美味しいと思ってしまうのもなんか違う気がしてるから。
そういえば去年11月に、同期6人と来たときも最高だった。2号線を西に歩きながら「今日の豚は…!」「汁なしは…!」と飛び切りの笑顔と飛び切りの臭さで感想を話すのを眺めるのが僕は好きなんだ。
あと、ファミリーマート灘桜口店でアップルジュースを買うのも好き。
なんだかんだストレートで大学4年間と修士2年間を終えることができました。
苦手になってしまった神戸をまた好きになれるように、少しずつ頑張ります。