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#本気アカペラHS 動画編集基礎 講座資料
はじめまして!GhannaGhanna5年目たかやんです!
昨年度まで、「ハヰカラ使節団」や「PANDEMIX(ペンタゴンズ)」などで活動していました。
今回、
『50Fes × Edison Town 本気アカペラハイスクール』
でお話をいただき、
【動画編集基礎編】
〜絶対に押さえておきたいこと5選〜
というテーマで講座をさせていただくこととなりました。
僕は、動画編集をはじめて、かれこれ2年。
まだまだ力不足だナアと感じていますが、みなさんに何かお伝えできるよう精一杯解説させていただきたいと思います!
僕の過去の編集動画こちらから見れます。
お断り
- 資料作ってると全部書きたくなったので、資料には中・上級者向けのことも全部書いちゃいました。 講座ではあまり振れないので、適宜この資料を見返してもらえたらなと思います。
- 「動画編集」と一言でいってもたくさんありますが、ここではアカペラの映像作品づくりを基本として話します。
- カメラ未履修な人間なので、色味については素人です😭
- 有識者の方、間違ってることがあればご指摘くださいませ!
0. 動画編集ソフトの選び方
「5選!」と言ってますが早速嘘です。
0から始まって8で終わるので「9選!」です。よろしくお願いします。
0-1. 動画編集ソフト一覧
表で比較したい方はこちらから
0-2. 動画編集ソフトの選び方
個人のやる気や予算で選んでください!
無料から始めるのをオススメしますが、途中でソフトを変えるのも勉強コストがかかるのでゆっくり自分にあうものを選んでください!
- 無料でやりたいひと
- アカペラ動画については『Davinci Resolve』一択かなあ。事足りると思います!
- 「ずっと6分割するだけ」とかなら他のアプリでもいいかも!(要検証)
- 有料でもやりたい人
- 学生で、Photoshopなども使ってみたい人は『Adobe Creative Cloud』契約しても良いかも!
- 学割あるよ!
- サブスク制です!気をつけて!
- Macユーザーは、『Final Cut Pro X』もアリ!
- 買い切りはイイぞ。
僕はPremiere使いなので、以下はPremiereを元に説明していきます!
用語は異なるかもしれませんが、基本の概念は一緒だと思います!ご了承くださいませ。
講座では、Final CutやDaVinciを使ってる方も複数いらっしゃいました。
0-3. PCに求められるスペック
PCについては、個人の予算も絡むので一概に言えないのですが、1つ言えることとして、
動画編集やミックスは比較的スペックが求められてしまう領域
かなとは思います。
- メモリ:作業領域(16GBはほしい!)
- CPU:演算処理(編集に関わらず良いほうが良い)
- GPU:画像処理(サクサク編集したいならある程度欲しい)
昨年度までは僕も、8GBメモリの2017年製MacBookで編集していましたし、どうにかはなります!
「プロキシ」「こまめに書き出し」など工夫すれば、比較的低スペックなPCでも大丈夫です!調べてみてください!
1. 撮影
動画編集といっても、仕上がりは「撮影」で7割が決まります。
そもそもどんな動画にしたいのか考えて撮影をしましょう。
料理で例えると「買い出し」の段階です。大事でしょ。
1-1. 撮影方法一覧
- リモートで取る
- 白壁を使う
- グリーンバック
どのご家庭にもある白壁。
色味やライティングはご愛嬌。それまたいい味。
他にも!
背景を自由に差し替えれる編集方法です。
背景が存在しないのでスマホ画質でも耐える説?。
他にも!
- メンバー揃って撮る
- MV風に撮る
- 分割で撮る
全員揃って複数回撮影する必要、カメラマンを用意する必要がありますが、編集はカメラの切り替えメインなので比較的編集は楽です。でも構成命!
他にも!
綺麗な動画を作ることができます。
お金も労力もかかる分、理想の形だなあ。
他にも!
1-2. キレイな映像にするために
アカペラ動画をワンランク上にするためのヒントは、顔の大きさと色味です。
ザ!リモートアカペラ!
超リモートだし、生活感が見えてこれはこれで趣き深くてエモでGOODです。
アカペラの作品!
撮影地は複数ながらも、顔の大きさは調節されており、色味もできる限り合わせていらしゃいます。
- 顔の大きさを整えよう
- 画面上端は頭頂部が十分切れないように、
- 下端は腰か骨盤くらいまである
顔の大きさを合わせようとした場合、1番顔が大きな人(=身体が映っていない人)に合わせる必要があるので、1人ドアップの人がいると大変なのです。
基本的には、
と安心して編集することができます。
- 照明に気をつかおう
全体の色味や明るさは編集で調整できるのですが、顔にかかった影や、背景の暗さはどうにもなりません。
動画
例外はありますが、可能であれば、リングライトなどつかってみては!
個人的に、スゲー映像である前に、まずは「綺麗」で「理路整然」とした映像にすることを心がけています。
限界はありますが編集でゴリ押しで調節することもできます(苦しい)
撮る角度や照明の照らし方などなど、頭の中でも絵コンテでも良いので全体の簡単な構成を作っておくとよいでしょう
りょーたさん
まとめ!
「どんな動画にしたいか」を意識しながら撮影しよう!
これからは、編集動画を見ながら解説していきます!
2. 素材管理
2-1. 撮った素材は大切に
撮った素材は、必ずGoogleDriveやギガファイル便といった、クラウドを通して、編集者に共有しましょう。(AirDropは多分セーフ)
LINEを通してしまうと、品質が大幅に下がってしまいます。
不可逆なものなので気をつけてください!
2-2. 素材は特定のフォルダで管理しよう
動画編集は、プロジェクトファイルに、動画素材が直接入っているわけでなく、あくまでPC上の位置から素材を適宜参照しているだけです。
まな板の上に食材が乗ってるのではなく、「食材の冷蔵庫の中の位置を覚えてるだけ」みたいなイメージです。
動画素材の場所を移動したり消したりすると、プロジェクトファイルが「どこ?!」と混乱してしまいます!
なので、素材は必ず特定のフォルダに入れてから、プロジェクトファイルにインポートしましょう。
僕は、「Desktop/edit/song_group」というフォルダの階層を作って、その中にすべて入れるようにしています。
素材は大事に!最初はミスるけどトライアンドエラー!
2-3. 便利なプラグインがあります (中級者向け)
- Watch Tower(25ドル)
特定のフォルダ内の素材と、プロジェクトファイルをリアルタイムで同期してくれるプラグインです。
特定のフォルダ以外の素材を入れちゃう可能性がなくなり、フォルダからプロジェクトファイルにインポートするひと手間がなくなります。快適。
3. エフェクト・トランジション
動画素材に「エフェクト」をかけることで、素材を変形させることができます。
また、「トランジション」を使うことで、場面と場面の間をイイカンジにしてくれます。
動画編集は基本的に、
素材を切って〜エフェクトかけて〜数値調整して〜実際に見てみて〜再調整して〜
の繰り返しです!
以下は、Premiereのエフェクト名です!
他のソフトにも対応するものがあると思うので、検索して探してみてください!
3-1. よく使うエフェクト
- モーション(デフォルト)
位置と大きさを調節できる。
- 不透明度(デフォルト)
不透明度を帰ることができるエフェクト。透かしたいときはコレ。
スクリーンやオーバーレイなど、重ね方を選べば
- クロップ
左右上下からサイズを変えることができるエフェクト。画面分割に必須。
- トランスフォーム
モーションより複雑な動きをつけれるエフェクト。ビュンビュン動かすのはコレ。
- Lumetri カラー
色味を調整するエフェクト。よくわかんないけど、色々いじってたら慣れます!
- Ultraキー
特定の色を抜くエフェクト。グリーンバックなどで使う。
- ブラー(ガウス)
ぼかしたいときに使うエフェクト。
- リニアワイプ
斜めでクロップしたいときにつかう。
- モノクロ
モノクロにしたいときに使う
- 水平反転・垂直反転
素材を反転させたいにしたいときに使う
3-2.よく使うトランジション
素材の前後や素材と素材の間につけて切り替わりを装飾するもの
- ディゾルブ
ぼんやり切り替わる
- ホワイトアウト
徐々に白飛びする
- 暗転
徐々に黒飛びする
- ホイップ
左から右にビュンと切り替わる
3-3. エフェクトプリセットを使う (中・上級者向け)
動画編集をちょっとカジると、「これどうやってるんダ?!」みたいなものあると思います。
ズームやスライド、グリッジ、モーションのついたタイトルなどなど…。
自力で作ることも可能ですが、逐一準備するのが大変だったり、クオリティに限界が来たりします。
プロが作ったエフェクトのプリセットがネットに落ちてるので検討してみましょう。
- Mister Horse(Premiere)
無料版も十分使える。$69のトランジションパックも買っちゃった。
ドラッグアンドドロップで瞬殺できるお手軽さがやばい。
- モーションエレメンツ(Premiere、FCPX、DaVinci)
素材となる画像・動画や、エフェクトやトランジションのテンプレートを販売・購入できるサイトです。
手軽な値段でたくさんのアイデアが販売されています。
他に何かいいのあれば教えて下さい!
4. 分割パターン
4-1. 動画編集は算数です
動画の素材を動かす際は、基本的に「座標の数値」で動かすことになります。
巷の動画は、1920x1080px(いわゆる1080p)で撮影されてることが多いです。
ということは中心は「x=960とy=540」。ここまではオッケーですか?
左右の分割を例に説明してみます。
左右なのでyは変更なしで大丈夫です。
- 左右2分割
x=480とx=1440ですね。
それぞれ、左右の25%が邪魔なのでクロップでカットしましょう。
- 左右3分割
左からx=320、x=960、x=1600ですね。
それぞれ、左右の33.3%が邪魔なのでクロップでカットしましょう。
4-2. 分割パターン早見表
編集していると覚えてきますが、早見表もあると便利でス。どうぞ。
スケール | クロップ | ||||||
横2分割 | 25% | 480 | 1440 | ||||
横3分割 | 33.3…% | 320 | 960 | 1600 | |||
横4分割 | 36.6…% | 240 | 720 | 1200 | 1680 | ||
横5分割 | 40% | 192 | 576 | 960 | 1334 | 1728 | |
横6分割 | 42.3…% | 160 | 480 | 800 | 1120 | 1440 | 1760 |
4-3. 分割用エフェクトプリセットを配布します (中・上級者向け)
基本的に数字は覚えたり計算できたりするようになるのですが、作業効率化のためにプリセットに保存しちゃいましょう!
僕が使ってるプリセットを配布します!(Premiere専用です😭)
16:9の映像用の2〜6人の横分割のプリセットです。
大したものじゃないですがどうぞ!
5. 簡単にポイ編集するコツ
5-1. 帯をつける
映画って上下に黒帯ありますよね。
「シネスコ(シネマスコープ)」って言われています。
12.2%がデフォルトらしいです。
それと同じ要領で、帯を上下につけてあげると映像が締まって見えます。
プラユニさんとかは、映像にしててキレイですよね〜
5-2. フリー映像素材を活用する
YouTubeで「〇〇 動画素材」と調べると、フリーで使用できる動画素材がたくさん見つかります。
ポイ映像を拝借して、ポイ映像を作りましょう。
5-3. 字幕にこだわる
- 文字の大きさ
プラユニさんの字幕見てもらったらイイのですが、思ったより小さいですよね。
やっぱり小さい方がオシャレです!
- 文字の幅
デフォルトは幅ゼロなんですが、ひと手間加えて間隔を開けてあげると「ぽく」なります。
開け過ぎぐらいがオシャレです!
- そもそもつけるか
そもそもつけないという選択をすることも大事です!
作品のイメージを優先して、作品の雰囲気を損なわないようにしましょう。
- フォント
- ハヰカラ使節団→古風でオシャレなフォント→廻想体
- PANDEMIX→幾何学→細〜いゴシック体
字幕に限らず、タイトルやロゴなどでフォント選びすることがあると思います。
フォントはこだわっていないと「ダサさ」がモロバレしちゃうところなので、いい感じのフリーフォントを拝借しましょう。
バンドごとにイメージとなるフォントがあってもいいですね
6. 効率よく編集するコツ
6-1. 同期
Premiere、Final Cut、DaVinciには、「同期」という便利な機能があります。
2つの素材の音を聴き比べて、自動でタイミングを合わせてくれる機能です。
1曲を10回分割して撮るみたいな人もいるので、それぞれ「聴いて、波形見て、揃えて、確認して」見たいなことしてると辛いので、ぜひ使いましょう。
6-2. マルチカメラ
複数カメラを切り替えるタイプの映像は、マルチカメラ機能を使うとイチコロです。
詳しくは動画を見てもらったほうが早いです。
6-3. メトロノーム音源
僕オリジナルの編集ライフハックです!
- YouTubeで、インテンポとインテンポの半分の音源をダウンロードする
- 音源の1番目と2番目に並べて音源と位置を合わせる。
- ミュートにする
- 視覚的に4拍と、1,3拍目がわかる!
- 何回も再生しなくても、楽譜と照らし合わせて、ピッタリの位置でカットできる!
6-4. シーケンス (中・上級者向け)
この項目は、「こうやっておくと編集が楽だよオススメ」ってお話なので気楽に聞いてください!
また、調べたところ、DaVinciでは難しそう、Final Cutは少しやり方が異なるみたいです。
動画編集ってバカスカ時間が溶けていきます。夜型人間製造機です!
それでも僕たちは、未だ見ぬ映像を求めてグランドラインに旅に出るのです。最近のワンピースめちゃくちゃおもしろいですよね。映画面白かった。
個人的には効率化には「シーケンス」が欠かせません。
この概念は少し複雑ですが、知っておくと楽な概念だと思います。
シーケンスに対応するもの
- Final Cut Pro X:プロジェクトと複合クリップ
- DaVinci Resolve:ないかもしれないです、、(タイムラインを並行で開くのは可能だけど)
6人のアカペラ動画の作り方って、「6種の焼き鳥丼」と一緒なんです。
6種の焼き鳥丼の作り方
- 焼き鳥を6本の串に、均等に刺して、焼く
- 白米の上で、6種の焼き鳥をばらしてキレイに並べる
- ネギを散らして完成
アカペラ動画の作り方
- 6人分のシーケンスに、音源に合わせて素材を並べて、色味を調整する
- メインのシーケンスに、6人分のシーケンスを並べて、切り貼りする。
- 字幕やエフェクトをかけて完成
これらは、僕とのお約束です。
- 必ず素材は、まず個別のシーケンスの上に置きましょう
- 後から個人の色味を変えたりするのが難しくなります
- (=後から1種類の焼き鳥串の味付けを濃くするのが難しくなります)
- シーケンス設定は、素材を見て選定して、統一しましょう
- 画質やフレームレートがバラバラになってしまいます
- (=焼き鳥の大きさがバラバラになってしまいます)
7. 書き出し
せっかく頑張って編集したのに、クソ画質で書き出したらもったいないです。
書き出し(エクスポート)にもこだわりましょう。
「撮影→編集→書き出し」の流れは、
「釣り→料理→盛り付け」と同じです!
デカ魚を釣っても、まな板やお皿が小さすぎたり大きすぎたりすると台無しですよね。
撮影した素材をもとに、適切なシーケンス設定や書き出し設定を考えてあげれると一人前です!
7-1. 基本設定
Premiereの場合、基本的には「H.264」の「ビットレートソースの一致」みたいなのを選んでおけば間違い有りません。
動画にも色々規格があって説明が難しいのですが、最低限「MP4」で「1080p」のものを選んであげるといいのかなあ。
7-2. Twitter投稿用の設定 (中・上級者向け)
アカペラ動画の場合、140秒以下のTwitter尺を用意することがあると思いますが、そこでもひとこだわりできます。
Twitterに高品質すぎる動画を投稿すると、かえって、品質が下がってしまうことがあります。
これは、Twitter側による「再エンコード(圧縮)」が原因とされています。
対処法として、再エンコードされない程度の品質に下げることで、Twitter側での品質の劣化を防げます。
動画時間や情報量に左右されるので、一概には言えないものの、
- HD画質(720p)で書き出す。
- ビットレートを2000kbpsまでに抑える
- 動画サイズを512MBまでに抑える
ことをやっておくといいらしいです。
Premiereの場合、
形式→「H.264」、プリセット→「Twitter 720p HD」
で書き出してあげるだけでGOODだと思います。
最近の僕は、「Twitter 1080p HD」でも耐える説を提唱しています。
8. そもそもなぜ動画編集するのか
そもそも、アカペラでなんで動画編集するのでしょうか。
ここまできて、哲学みたいなことまで戻ってしまいました。
時間食うし、締切に追われるし、こだわり始めると迷宮入りするし。
アカペラは直撮りでも十分といえば十分だし。
動画編集あるある
- 書き出し中は画面閉じれないので、ノートPC開きながら歩く
- 「ちょっとごめん!」って言いながら、ごはん屋さんでPC開いちゃう
これありますねえ。
でも、
いい動画作りたい!
グループのために力になりたい!
思い出に残したい!
みたいな気持ちでやってれば、全然苦じゃなくて、
ここのコイツ、いい顔してるなあ〜
ここのアイデア、我ながら天才すぎるな〜
公開したら、みんなどんな反応してくれるかなあ
とか考えながらずっとニヤニヤしています。僕は。キモいので。
何が言いたいかというと、「自分のグループや作品が好きになれる尊い時間」です。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください〜!
8-1. DMで質問待ってます!
ひとググりして分からないことがあれば、ぜひDMで質問してください!
僕も色んな人に質問させてもらった事があるので、還元できることは還元したいです!
Premiere以外のソフトで「具体的な使い方」とかは、僕もググるしかないので、各自でググってもらうほうが早いかもしれません、、、