ノスタルジアにハマっている

最近は、ノスタルジアを想起させるものにハマっている。
 
誰もいない商店街や廃校になった校舎、バブルと共に崩壊した廃遊園地、通い詰めた駄菓子屋の跡地などなど。
誰かにとって輝いていたであろう事実が、時間という接着剤でベッタリと張り付いている感覚が好きで、まじまじと見てしまう。
 
いま自分が固執しているものも、数十年後には手放してどこかで錆びついているかもしれないと考えるとすごく淋しいし、自分はなんて薄情者なんだと悲しくなったりもする。
でも、それ以上に「時間ってそういうものよな」と諦めも付くから好き。
あくまでもこれは、取り戻したい過去が失われたことを巡る感情であって、失った過去を取り戻したい感情ではない。
 
ノスタルジアに当てはまらないかもしれないが、地方の閑散としたショッピングモールに流れている空気も好き。
新しいもので溢れた東京の雑踏であくせく生きている僕にとっては、「こんなに時間ってゆっくり流れて良いんだ」と感動する。
 
特に岐阜のオーキッドパークがとってもよかった。